.png?w=660&h=900)
ベッド・マットレスのこと
狭い部屋で活躍するシングルサイズ折りたたみマットレス徹底解説
公開日:2025.05.14(Wed)
ワンルームなどの狭い部屋で一人暮らしをしていると、就寝スペースをいかに効率的に確保するかが大きな課題ですよね。そんなとき便利なのが、使わない時にコンパクトに畳んで収納できるシングルサイズの折りたたみマットレスです。床に直接敷いてベッド代わりに使え、朝は折りたたんで片付ければ部屋を広く使えるため、単身世帯にも人気があります。
本記事では、折りたたみマットレスについて種類ごとの特徴・メリット・デメリットから、サイズ・厚さ・重さなど選び方のポイント、具体的な使用シーン別の活用法、人気モデル・おすすめ商品、そして一人暮らしに役立つ収納アイデアや購入・廃棄時の注意点まで、徹底的に解説します。日々の寝心地と収納性のバランスに悩む読者の方に、信頼できる情報をもとに役立つ知識をお届けします。
折りたたみマットレスの種類と特徴
折りたたみマットレスと一口に言っても、素材の種類や内部構造、折りたたみ方の違い、さらには付加機能によっていくつかのタイプに分類できます。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の用途や好みに合ったタイプを選ぶことが大切です。ここでは代表的な種類ごとに特徴を解説します。
ウレタン(フォーム)タイプのマットレス
最も一般的な折りたたみマットレスが、このウレタンフォーム(樹脂系フォーム)を素材としたタイプです。低反発・高反発といった違いはありますが、いずれも中材にウレタンフォームを用いており、コイル(ばね)は入っていません。メーカーや商品によって「高反発マットレス」「フォームマットレス」などと呼ばれます。
特徴・メリット: ウレタンフォームは軽量で弾力があり、折りたたみマットレスに適した素材です。特に高反発ウレタンは反発力が強く体をしっかり支える硬めの寝心地が特徴で、多くの折りたたみマットレスに採用されています。ウレタン素材は構造がシンプルで比較的手頃な商品が多く、一人暮らしの方でも手に取りやすい価格帯が豊富です。また軽いため、毎日持ち運んだり立てかけて乾燥させたりするのも容易で、女性でも扱いやすい重量に収まっている場合がほとんどです。折り目のない一枚物に比べると厚みや複雑な構造を出しにくい反面、お手入れや収納のしやすさでは優れています。
デメリット: ウレタンフォームは経年劣化(ヘタリ)が避けられず、使用とともに徐々に弾力が失われる点は注意が必要です。低価格なものほど1〜2年でへたってしまうケースもあり、耐久性ではコイル入りマットレスに劣ります。また通気性があまり高くないため、汗や湿気がこもりやすくカビの原因になることもあります。「床に直敷きしたらカビが生えた」という報告もあるため、ウレタン製マットレスをフローリング等に敷く際は除湿シートを併用したり、こまめに立てて風を通すなどの湿気対策が重要です。さらに低反発タイプのフォームは沈み込みが大きく身体が底付きしやすいため、折りたたみ用素材としては重さもあって不向きであり、一般に折りたたみマットレスでは低反発素材はあまり使われません。購入時には基本的に高反発ウレタンを選ぶと良いでしょう。
ポケットコイルタイプのマットレス
折りたたみマットレスには、内部に金属バネを内蔵したポケットコイルマットレスも存在します。通常のベッドマットレスで採用されるポケットコイル構造を、3つ折りなどに分割できるよう設計したものです。
特徴・メリット: ポケットコイルは一つ一つのコイルが独立して動くため、体圧分散性が高く柔らかな寝心地を得られるのが魅力です。寝返りを打っても揺れが周囲に伝わりにくく、同時に寝ている相手を起こしにくいという利点もあります(もっとも一人用シングルサイズではあまり関係ないかもしれませんが)。折りたたみマットレスとしての利点は、使わないとき折りたたんでコンパクトに収納できる点で、狭い間取りで日中は片付けたい人や、来客用寝具として必要な時だけ出して使いたい人に向いています。また構造上しっかり厚みが確保されている商品も多く、ウレタンのみのマットレスに比べて底付き感が少ない(床の硬さを感じにくい)ものが多い傾向です。
デメリット: 重量が重い点はポケットコイル最大の欠点です。金属バネを多数内蔵しているため、ノンコイルのウレタン製マットレスに比べて格段に重量が増します。シングルサイズでも10kgを超えるものが多く、中には15〜20kg近い商品もあります。一人暮らしで毎日収納する場合、重たいマットレスを持ち運ぶのは一苦労で、せっかく収納性に魅力を感じて購入しても結局畳まず敷きっぱなし…というケースにもなりかねません。また折りたたみ構造ゆえのつなぎ目の違和感も指摘されています。ポケットコイル折りたたみマットレスでは、コイルを固定するためのパイピング(縁取り)がちょうど折り目部分に配置されることが多く、この部分の硬さや段差が体に当たって寝心地を損ねる恐れがあります。折り目に体があたると「まるで鉄板の上に寝ているよう」と表現する人もおり、寝心地優先なら折りたたみでない一体型のマットレスに軍配が上がります。以上の理由から、「折りたためるコイルマットレス」は利便性重視で妥協して選ぶものと割り切る必要があるでしょう。
補足: ポケットコイル以外にマットレスで使われるバネ構造に「ボンネルコイル」がありますが、こちらは連結されたばねが全面に広がる構造上、折りたたみタイプには不向きです。実際、市販されている折りたたみマットレスのコイル入りタイプはほぼ全てポケットコイル仕様となっています。
折りたたみ方の違い(2つ折り・3つ折り・4つ折りなど)
折りたたみマットレスはその名の通り畳んで小さくできる寝具ですが、折りたたみ方の構造にもいくつか種類があります。代表的なのは二つ折り(2つ折り)、三つ折り、四つ折りタイプで、製品によっては五つ折りやロール式もあります。それぞれ収納時のサイズや寝心地への影響が異なるため、順に特徴を見てみましょう。
三つ折りタイプ: 最も一般的なのが三つ折りタイプです。マットレス全体を二箇所で折り曲げ、幅(横幅)はそのままに長さ方向が約1/3になるサイズで収納できます。例えばシングルサイズ(約幅100×長さ200cm)の厚さ10cmマットレスなら、三つ折りにすると約100×65cmの面積に高さ30cm程度の直方体になります。三つ折りは折り目が2ヶ所ありつつも真ん中(腰部分)に折れ目が来ない設計の商品が多く、体への段差の違和感が比較的少ない構造です。そのため寝心地の面でも極端に不利にならず、多くの人にとってバランスの良い折り方と言えます。また自立させて立て掛けやすい安定感もあり、日々の収納・湿気飛ばしがしやすいのもメリットです。折りたたみマットレスを検討する際は、まずこの三つ折りタイプを基準に考えるとよいでしょう。
二つ折りタイプ: 二つ折りは折り目が中央に1本入るタイプで、マットレスを真ん中で二つに畳む形です。折り畳んだ際のサイズは幅100×長さ100cm程度に厚み20cmほど(厚さ10cmの場合)で、三つ折りより平たい形になります。折り目が少ない分シンプルな構造で、例えば折りたたみベッドの上で使う場合はこの二つ折りタイプが最適です。多くの折りたたみベッドは中央で半分に折りたたむ構造なので、マットレスも2つ折りか4つ折りで中央に継ぎ目が来るものしか一緒に畳めません。三つ折りマットレスだとベッド本体と同時に折りたたむことができないため、折りたたみベッドと組み合わせる場合は注意が必要です。寝心地に関しては折り目がちょうど身体の腰部分に位置するため、人によっては違和感を覚えることもあります。ただ折り目が1本だけなので段差は最小限で、構造が単純な分ヘタリにくい利点もあります。折りたたみベッド利用時や、ごく簡易な折り畳みマットレス(薄手で二つ折りにする座布団のようなマットなど)の場合に採用されています。
四つ折りタイプ: 四つ折りはマットレスを4分割するように3本の折り目が入ったタイプです。収納時は幅100×長さ50cm程度に高さ40cmほどのブロック状になり、三つ折りよりさらにコンパクトに収納できるのが最大のメリットです。縦・横・高さのバランスが良く、自立させたとき安定感があり収納しやすい形状だと評価されています。一方で折り目が増えるぶん寝たときに体に当たる段差も増えるため、特に仰向けで寝ると腰や背中の下に折り目が当たりやすくなります。実際、「四つ折りマットレスは折り目を感じやすいので、折り目の違和感が嫌な人にはおすすめできない」という指摘もあります。寝心地重視であればあまり選ばれないタイプですが、折り畳み時の省スペース性や多機能性を求める場合には検討に値します。四つ折りタイプの中には折り方を工夫してソファ形状に変形できる製品も存在し、日中はローソファや座椅子として、夜はベッドマットレスとして使えるユニークなモデルもあります。ワンルームで部屋にソファを置く余裕がない場合などには嬉しい機能ですね。ただし四つ折りタイプ全般に言えることとして、折り目が多い=ウレタンなどの中材が分割されているため、長期間使ってヘタってきたとき元に戻す(ローテーションなどで均一化する)工夫がしにくいというデメリットもあります。
五つ折り・ロールタイプなど: 上記以外にも特殊な折り方を採用したものがあります。五つ折りは折り目4本でさらに細かく畳めるタイプですが、市場ではあまり数は多くありません。畳んだときのサイズは非常に小さくなる一方、折り目の段差が増えすぎるため実用上は四つ折りまでが限度とも言われます。一方、丸巻き(ロール)タイプは折り目を作らずクルクルと丸めて収納する方式です。バンドで巻いた状態を固定すればコンパクトにまとまり、折り目が無いので寝心地への影響も比較的少ないのが利点です。中材が高反発ファイバーなど弾力の強い素材の場合はロール式でも自立するものもあります。腰への負担が心配な方には、折り目が無いロールタイプの方が折りたたみ時のデメリットが少ないとも言われます。ただし丸める分どうしても厚みが出やすくなり収納時の直径が大きくなる点と、折り畳みより手間がかかる点は考慮が必要です。
すのこ付きタイプ・その他機能付きマットレス
湿気の多い日本の住環境では、床に布団やマットを敷きっぱなしにするとカビが発生しやすいため、通気性を確保する工夫も重要です。その対策として「すのこ付き折りたたみマットレス」と称される商品や、折りたたみベッド兼マットレスのような製品も存在します。
すのこ付き折りたたみベッド: 木製や樹脂製のすのこ板を組み込んだ折りたたみベッドフレームに、薄めのマットレスが一体化、またはセットになったタイプです。使うときは脚を広げてベッド状にし、床からマットレスを離すことで通気を確保します。使わないときはベッド自体を折りたたんで立て掛けて収納可能です。例えば桐製すのこを用いた折りたたみベッドは軽量で扱いやすく、布団やマットレスの下に敷くだけでなく自立収納もできる構造になっています。「ベッドを置くスペースはないけど床直置きも不安」という人向けの折衷案と言えるでしょう。ただしベッドフレーム部分の収納スペースも必要になるため、折りたたみマットレス単体よりは場所を取ります。また構造上耐久性が限られる製品も多いので、長く常用するには強度面のチェックが必要です。
通気・調湿機能付きマットレス: マットレス自体に通気性を高める工夫を施した商品もあります。例えばニトリの高反発三つ折りマットレスでは、吸湿繊維「ベルオアシスⓇ」を中材に配合し湿気を吸い取るとともに、表面に凸凹加工と通気孔を数多く設けることで蒸れにくさを高めた構造になっています。また東洋紡のブレスエアーⓇに代表される高反発ファイバー素材を使ったマットレスも通気性抜群です。ポリエチレン樹脂などの繊維を網状に固めたこの素材は、中空構造で風通しがよく本体まるごと水洗いできるのが特徴です。汗をかきやすい人や梅雨時に湿気が気になる人には魅力的な素材で、アイリスオーヤマの「エアリーシリーズ」などが知られます。ただしファイバー系は床直置きだと冬場に冷気を感じやすいため、キルティングカバーや敷きパッドで保温する工夫が推奨されています。
ソファ兼用マットレス: 先述の四つ折りソファマットレス以外にも、折りたたみマットレスを簡易ソファや座椅子代わりに使うアイデアがあります。三つ折りマットレスを二つ折りにして壁に寄せれば背もたれ付きの座椅子のようになりますし、厚みのあるタイプなら折り重ねて腰掛けにもなります。しかしメーカーによっては「三つ折りマットレスをソファ代わりに長時間使用するとクッション材が偏ったり痛みやすい」として推奨しない場合もあります。ソファ兼用として売られている製品(例えばセルタン社の「4Wayマットレス」のように、硬めウレタンを用いてソファ形状でも沈み込みにくく設計されたもの)であれば安心ですが、通常の折りたたみマットレスを代用する際はあくまで一時的な利用に留め、就寝用途ほどの耐久性は期待しない方が良いでしょう。

サイズ・厚さ・重さ…折りたたみマットレスの選び方ガイド
続いて、折りたたみマットレスを実際に選ぶ際のポイントを詳しく解説します。サイズ(寸法)や厚さ・硬さ、そして重量や価格帯など、チェックすべき項目はいろいろありますが、自身の体格や使い方に合ったものを選ぶことが何より大切です。以下に項目別のガイドラインをまとめます。
サイズ選び:シングル?セミダブル?必要に応じて検討
一人用の折りたたみマットレスでは通常「シングル」「セミダブル」「ダブル」の3サイズ展開が一般的です。ワンルームの限られた空間で使うなら、基本的にはシングルサイズ(約97~100×195cm)が適しています。小柄な方や省スペース最優先の場合はシングルで十分でしょう。背が高い・体格が大きいという方や、ゆったり眠りたい方はシングルだと狭く感じる場合もあるので、スペースに余裕があればセミダブル(約120×195cm)を検討してもよいでしょう。ただしセミダブルは幅が20cmほど広くなる分、畳んだ際のサイズ・収納場所も大きくなります。特に折りたたんでクローゼット等にしまうことを考えると、シングルなら押入れに収まりやすいサイズに設計されている製品が多いため、一人暮らしではシングルが扱いやすいケースがほとんどです。二人で使う目的でなければ、無理に大きいサイズにせずシングルを選ぶ方が無難でしょう。なお長さについては日本製マットレスではほぼ195cm前後が標準で、身長180cm以上の方は「シングルロング」など長さ210cm程度のモデルが選べる場合もあります。
厚さと硬さ:底付きしない厚みを体重に合わせて
厚み(マットレスの厚さ)は寝心地を左右する重要なポイントです。折りたたみマットレスは収納性を考慮して作られているため、一般的なベッドマットレスほど厚さを出せず、薄めの製品が多いことを理解しておきましょう。市販品の厚さはだいたい8~10cm程度が主流で、中には5cm以下の薄手タイプや15cm以上の厚手タイプもありますが、平均すると10cm前後です。ではどのくらいの厚さが必要かというと、目安として体重との兼ね合いがあります。
一般的な高反発マットレスの場合、厚さ5cm程度だと対応できる体重は約40kg前後とされています。この厚みは「マットレストッパー」と呼ばれる別のマットレスの上に敷く調整用や、ごく小柄な方の簡易用途向けで、基本は単独使用には向きません。一時的な来客用や小児用などに限定しましょう。
厚さ7~8cmで体重60kg前後に対応可能とされます。折りたたみマットレスの中では薄めの部類で、軽量・安価な商品に多い厚みです。標準体型の方なら短期間の使用には耐えますが、人によっては底付き感(体が沈んで床に当たる感覚)を覚える厚みでもあり、常用よりは来客用など一時使用向けと考えた方がよいでしょう。
厚さ10cmは体重80kg前後までカバーする目安で、がっちり体型の方でも底付き感が少なく安心な厚みです。普段使いするなら基本は10cm以上を選ぶことをおすすめします。折りたたみマットレスの多くはこの10cm前後の厚みを確保することで、通常の敷布団に近い寝心地としています。
さらに12~15cm以上の厚手タイプになると、かなりしっかりした寝心地になります。ポケットコイル入りや多層構造の高級モデルに多く、折りたたみ時の厚み(かさばり)や重量は増しますが、寝心地優先の方には選択肢になります。ただし折りたたんでも厚みが増える分収納はしにくくなるので、頻繁に片付ける用途には不向きです。
厚みに関連して硬さ(反発力)も留意しましょう。一般に折りたたみマットレスは柔らかすぎると薄い分底付きしやすくなるため、やや硬め〜高反発の寝心地に作られています。寝たときに身体が沈み込みすぎず、かといって硬すぎて隙間ができない程度(立っている時の背骨のS字カーブを保てる姿勢)になれば理想的です。もし店頭で試せるなら実際に横になって、体が沈み込み過ぎないか確かめるのがベストです。ネット購入の場合は、口コミで自分と似た体格の人の評価を参考にするのも一つの方法です。
なお、折りたたみマットレスは構造上どうしても一体型マットレスよりサポート力や寝心地で劣るため、慢性腰痛がある方には本来おすすめではありません。腰痛持ちの方がどうしても必要で使う場合は、少しでも腰への負担が軽減できるよう折り目のない「丸巻きタイプ」を選ぶなど工夫するとよいでしょう。
重さと取り扱い:毎日収納するなら軽さも重要
折りたたみマットレスは収納の頻度によって、重さに注目すべきかが変わってきます。日中は畳んで片付け、夜だけ敷いて使うという使い方であれば、できるだけ軽量なものを選ぶと負担が少なく快適です。一方、最初から敷きっぱなしにする予定であれば重量は気にしすぎなくても構いません(ただし敷きっぱなしは湿気がこもりやすいので推奨はされません)。ポイントを整理します。
ウレタン製マットレスの重量: シングルサイズ・厚さ8~10cm程度の三つ折り高反発ウレタンマットレスなら、重量は概ね5〜8kg程度が目安です。多くの製品は10kg未満に収まっており、これは成人女性でも無理なく持ち運べる重さと言えます。実際「折りたたみマットレスは重さも10kg以下の場合が多いので、女性でも手軽に取り扱えます」という専門家の指摘もあります。軽いものでは4kg台の商品もあり、そうしたものは中芯がスカスカでないか(硬さや反発力を保つ構造か)確認した上で選ぶと良いでしょう。
コイル入りマットレスの重量: 前述の通り、ポケットコイル入りの折りたたみマットレスはかなり重くなります。シングルサイズで12〜18kg程度が一般的で、中には20kgに迫るものも。毎日畳んで運ぶには相当の力が必要で、「重くて一人では運べない」というケースすらあります。購入前に製品重量を必ず確認し、自分で扱える範囲かイメージしましょう。頻繁に移動させる必要がある場合は、無理せずノンコイル系にするのも検討すべきです。
持ち運びやすさの工夫: 商品によっては取っ手(ハンドル)付きで折りたたみ状態で掴みやすくしていたり、収納ケースが付属しているものもあります。特に来客用としてクローゼットに保管する場合はケースがあると便利です。また折りたたんだ状態で自立するかも重要なポイントです。自立すれば壁に立て掛けておくだけで乾燥させられますし、省スペースで保管できます。高反発ウレタンで厚さ8cm以上あれば大抵自立しますが、ペラペラの薄手マットレスだとぐにゃっと曲がってしまうこともあるので注意しましょう。
使用目的と予算:普段使いか臨時用かで選ぶ
折りたたみマットレス選びでは、その使用目的が普段使い用か一時的用かをまず決めることが肝心です。
毎日の寝具(常用)として使う場合: 自分の身体に合ったものを選ぶことが最優先です。多少値が張っても寝心地・耐久性の良いものを選ぶようにしましょう。選び方としては上述したサイズ・厚さ・硬さ・重量のバランスを見つつ、信頼できるメーカーの製品を選ぶのがおすすめです。価格帯の目安として、シングルサイズで3〜5万円程度出せば老舗メーカー製の高品質な折りたたみマットレスが手に入ります。5〜10万円クラスになると構造がより凝ったものや高級素材を使ったものになり、快適性は増しますが折りたたみでは稀です。一方、普段使いを1万円以下で済ませることも不可能ではありませんが、快適な寝心地を期待すると後悔する可能性があります。安価なものほどクッション性が低かったりすぐヘタったりする傾向が強いため、毎夜使うならある程度の予算をかける価値はあるでしょう。
来客用・予備用など一時的に使う場合: 収納性を最優先に、必要最低限の性能を満たす商品を選べばOKです。価格は3万円以下でも十分良い商品がありますし、割り切れば1万円以下でも購入可能です。寝心地より収納性・手軽さ重視で、コンパクトに畳めることや軽量で持ち運びやすいことに注目しましょう。「とにかく安く」という場合は厚さ5cm前後の簡易マットを選び、必要に応じて敷布団や別の寝具と重ねて使う方法もあります。ただし来客に快適に寝てもらうにはある程度のクッション性が必要なので、予算が許せば厚さ8cm以上でそこそこの反発力があるものを用意してあげると良いでしょう。
その他の用途: 折りたたみマットレスは他にも車中泊やキャンプのお供に使われることもあります。アウトドア用には折り畳み&軽量で運びやすいことが最重要なので、ウレタンフォームを圧縮ロールパックした製品や、折り目のないマットレスパッド系が選ばれる傾向です。また近年は災害時の簡易ベッドとして備蓄する家庭もあります。その場合もコンパクトさと軽量さを優先しつつ、ある程度の厚み(避難所の硬い床でも寝られる厚さ)を確保したものを備えておくと安心です。
以上のポイントを踏まえて、自分の使い方に合った折りたたみマットレスを選びましょう。次のセクションでは、具体的な使用シーンごとに折りたたみマットレスの活用法や注意点を紹介します。
折りたたみマットレスの活用シーン別アドバイス
ここでは、折りたたみマットレスをどのような場面で活用できるか、シーン別に具体的なアドバイスをお届けします。一人暮らしで考えられる主な使用シーンとして、来客用の寝具、自分の毎日の寝床、そして敷布団との併用のケースを取り上げ、それぞれのメリットや注意点を解説します。
来客用寝具として使う場合
普段は自分一人しか寝ないけれど、友人や家族が泊まりに来る時のために寝具を用意しておきたい――そんなとき折りたたみマットレスは理想的な解決策です。使わない時はクローゼットにしまっておけて、必要な時だけ取り出せば簡易ベッドが用意できます。
メリット: 空気式マットレス(エアベッド)などに比べて準備や片付けが格段に手軽で、音を立てたりポンプで空気を入れたりする必要がありません。布団をもう一組用意するとなると嵩張りますが、折りたたみマットレスなら省スペースに収納でき、埃を被らないよう収納ケースに入れておけば清潔に保管できます。厚み8~10cm程度のものなら敷布団に近い感覚で寝てもらえるので、ゲストにもそこそこ快適に過ごしてもらえるでしょう。
注意点: 来客用とはいえ、あまりにも安価で薄いものだと寝心地が悪く申し訳ないので注意です。できれば敷布団と同等以上の厚み(8cm以上)と適度な硬さがあるマットレスを選び、枕や寝具カバー類もセットで準備しておくと親切です。また収納場所の確保も事前に考えておきましょう。折りたたんだ状態で押入れやクローゼットのどこに入れるか、サイズが合うか確認が必要です。来客が年配の方の場合はあまり低すぎる床直置きだと立ち上がりが大変なので、折りたたみベッドと組み合わせるか厚めのマットレスにするなどの配慮も検討すると良いでしょう。
豆知識: 来客用に関しては、折りたたみマットレス以外に敷布団+すのこベッドという選択肢もあります。木製すのこベッドは折りたたむとコンパクトで、布団を乗せるだけでカビ対策もできます。ただし布団はかさ張るので、マットレスと比べ一長一短です。頻度に応じて使いやすい方を選びましょう。
毎日の寝床として使う場合(常用)
一人暮らしの主寝具として折りたたみマットレスを使う場合、寝心地とメンテナンスの両面でしっかり対策しておく必要があります。ベッドを置かず床直置きで寝るスタイルは、部屋を広く使える反面、マットレスの性能や日々のケアがおろそかだと体を痛めたりカビが生えたりするリスクもあります。
メリット: ベッドフレームを置かないことで部屋のレイアウト自由度が上がり、掃除もしやすくなります。また気軽に移動・模様替えでき、引っ越し時もかさばるベッドを処分する手間がありません。折りたたみマットレスを主寝具にすれば、毎朝畳んで立てかけておくだけで湿気を飛ばせて衛生的に保てます。省スペース生活との相性は抜群です。
注意点: 長期間毎日使う場合は、やはり品質の良いものを選ばないと体への負担が蓄積します。特に腰痛持ちの方は前述のように折りたたみマットレス自体あまり推奨されないため、可能であればマットレス+簡易ベッドフレームにするとか、厚み十分の高反発モデルを選ぶなど工夫しましょう。また毎日の収納を面倒に感じない仕組みづくりも大事です。例えば壁際にマットレスの定位置を決め、起きたらそこに立て掛ける習慣をつける、湿気取りシートを敷いておく、サーキュレーターで風を当てる等、カビ対策をルーティン化すると安心です。布団と違いウレタンマットレスは基本天日干し不可(直射日光で劣化)なので、室内で風通しするメンテナンスが基本になります。
アドバイス: もし寝心地が合わないと感じたら、トッパーや敷きパッドで調整してみましょう。折りたたみマットレスの上に薄い低反発マットレスや羊毛敷きパッド等を敷くとかなり感触が変わります。また汚れ防止にシーツの下にマットレスカバーを掛けておけば、本体を長持ちさせやすくなります。定期的にカバーを洗濯し、本体ウレタンも陰干しして、清潔な寝床を維持しましょう。
布団との併用・組み合わせ活用
折りたたみマットレスは敷布団と組み合わせて使うこともできます。手持ちの布団が薄くて寝心地が悪い場合に下にマットレスを敷いて簡易ベッドマットレス代わりに使ったり、逆に折りたたみマットレスの上に布団を敷いて汚れ防止や暖かさ調整をしたりと、工夫次第で快適性を高められます。
マットレス+布団で寝心地アップ: 一般的な綿わたやポリエステルわたの敷布団は、単体だと床付き感があったり体圧分散性が低かったりします。そこで下に高反発マットレスを敷けば、布団の底付きが解消されベッドに近い寝心地になります。例えば実家で使っていた布団を一人暮らしに持ってきたが硬く感じる…という場合、折りたたみマットレスを下敷きにすると劇的に改善することがあります。ただし組み合わせることで寝具の厚みが増す分、収納時のかさばりには注意です。布団とマットレスをそれぞれ畳んで重ねて仕舞うか、一緒に三つ折りに挟む形で収納するなど工夫しましょう。
マットレス+布団で保温・清潔に: 逆に、折りたたみマットレスの上に薄手の布団やマットレスパッドを敷く運用も有効です。特に高反発ウレタンやファイバー系のマットレスは表面が硬めで冬場は冷たく感じることがあります。その上に綿布団や毛布を一枚敷けばクッション性と保温力が増し、ふんわり暖かな寝心地に変わります。さらに布団側だけ日干ししたり洗ったりすれば、マットレス本体は汚さず清潔に使えます。マットレス本体がヘタってきたら布団を厚めのものに更新するなど、組み合わせによって寿命を延ばす効果も期待できます。
注意点: 布団とマットレスを重ねると通気性はどうしても悪くなるため、湿気対策は二重に行いましょう。布団の下(マットレスとの間)にも調湿シートを挟む、起床後は布団とマットレスを別々に立てかけて乾燥させる、といった手間を惜しまないことが肝心です。また布団+マットレスを重ねて寝る場合、寝高さが20cm近くになります。あまり高いと床から落ちたとき危険ですし、小さな子どもが上ると沈み込みすぎるかもしれません。安全面にも配慮して使用してください。
以上、使用シーン別に見てきました。折りたたみマットレスは来客用の備えにもなり、自分用のベッドにもなり、他の寝具と組み合わせてより快適な寝床を作ることもできる便利なアイテムです。続いては、一人暮らしならではの収納アイデアや省スペース活用術について紹介します。
参考リンク
- ニトリ公式通販「高反発三つ折りマットレス 商品説明」
- VENUSBED LIBRARY「折りたたみポケットコイルマットレスは寝心地が悪い?メリット・デメリットを紹介」
- 快眠タイムズ「マットレスの四つ折りは使いやすい?特徴と注意点」
一人暮らし向け省スペース収納アイデア
折りたたみマットレスを導入する一番の理由は、狭い部屋でも省スペースで寝具を運用できることですよね。ここでは、一人暮らしの限られた空間を有効活用するための収納テクニックやアイデアをいくつか提案します。毎日の片付けを楽にし、部屋をスッキリ保つヒントにしてください。
立てかけ収納で湿気撃退: 折りたたみマットレスの基本は壁に立てかけて収納することです。三つ折りタイプなら折り畳んでからそのまま壁際に起こして置けばOK。自立しにくい場合は100円ショップ等で売っているベルトや紐で一巻きして固定すると安定します。立てておくことでマットレス全体に空気が行き渡り、寝汗や湿気が乾きやすくなります。特に梅雨時や夏場は、立てかけ+扇風機(サーキュレーター)の風を当てるとより効果的です。毎日これをするだけでカビ予防になるので、習慣化しましょう。
収納ケース&カバーを活用: 来客用などで長期間収納しておく場合は、専用の収納ケースや大きめの布製カバーに入れておくとホコリ避けになります。また見た目もスッキリするので、クローゼットに入りきらず部屋の隅に置く際などにも便利です。市販の布団収納袋が流用できる場合もありますし、メーカー純正のケースが付属している製品もあります。圧縮袋で小さくする手もありますが、長期間圧縮するとウレタンが変形・劣化する恐れがあるため短期間の保管に留めた方が無難です。
ソファ風にアレンジ: 折りたたみマットレスの中には日中ソファになるタイプもありますが、普通の三つ折りでも工夫次第で簡易ソファになります。二つに折って壁に寄せ、上にブランケットなど掛ければ背もたれ付きの座椅子風です。座面にクッションや座布団を敷くとより見栄えと座り心地が良くなります。ただし前述のとおり、あまり長時間重量をかけて座り続けるとマットレスのヘタリが早まる可能性もあるので、ソファ化はほどほどに。友人が来たときに一時的に腰掛けてもらう程度にとどめましょう。
クローゼット・押入れへの収納: 折りたたみマットレスは押入れの布団収納スペースに収めやすいサイズです。三つ折りであれば奥行き65〜70cm、高さ30cm程度になるため、奥行きのあるクローゼット上段にも入るでしょう。もし高さが合わない場合は、マットレスを縦にして(横幅100cmを縦方向に)入れてしまうのも手です。四つ折りタイプならさらに幅が狭くなるのでクローゼットにも楽々入ります。しまう際は湿気が残っていないか確認し、必要なら除湿剤(シリカゲルなど)を近くに置いておくと安心です。
すのこや台を併用: 床に直置きするスペースがない・避けたい場合、折りたたみ式のすのこベッドやパネルを敷いてその上にマットレスを乗せる方法もあります。普段はマットレスだけで寝て、収納時はすのこごと立て掛ければ通気性は抜群です。DIYが得意な人は、すのこを壁に固定して跳ね上げベッド風にマットレスを立て掛け収納する仕組みを作ることも可能でしょう。いずれにせよポイントは床とマットレスの間に空気層を作ることで、カビや臭いの発生を抑えることです。ラグマットやカーペットの上に直接マットレスを敷くと通気が阻害されるので、下にすのこマットや除湿シートを一枚敷くなどして湿気を逃がす道を作りましょう。
思い切って見せる収納: デザイン性のある折りたたみマットレスなら、あえて見える所に積んでインテリアの一部にしてしまうのもアリです。例えば和モダンな柄の座布団を上に置けば座台風になりますし、おしゃれなファブリックで包めば大型クッションのようにも見えます。最近ではカラーバリエーション豊富なマットレスもあり、部屋のトーンに合わせて選べば出しっぱなしでも生活感が出にくくなります。ただし直射日光に当て続けると変色や劣化の原因になるため、日当たりの強い場所に長時間放置しないよう注意してください。
以上のアイデアを活用しつつ、ご自分の部屋に合った収納方法を見つけてみてください。折りたたみマットレスは使っていない時にいかに省スペースで収納できるかが勝負です。その点で工夫のしがいがありますし、うまく収納できれば部屋が広く使えて快適さが増すことでしょう。
人気モデル・おすすめ折りたたみマットレス紹介
それでは具体的に、市場で評判の人気モデルやおすすめ商品をいくつかご紹介します。それぞれ特長がありますので、ニーズに合ったもの選びの参考にしてください(※価格は目安です)。
フランスベッド「FOLDAIR(フォールドエアー)」三つ折りスプリング
高密度連続スプリング® R-one を薄型ユニットに仕立てた 11 cm 厚モデル。ベッドマットレス並みの体圧分散性と、折り目が気になりにくい連続線材構造が特長です。面ファスナーバンドで女性でもワンタッチ三つ折り、畳むと約 105 × 67 × 39 cm まで縮小。重量約 12 kg と軽量で、押し入れやクローゼットにも自立収納できます。防ダニ・抗菌防臭加工を施した日本製で、シングル実勢価格は税込 32,184 円前後。ひとり暮らしの主寝具にもゲスト用にも万能です。
Sealy「フトン プレミアム」三つ折りハイブリッド
米国トップブランドが日本市場向けに開発した“敷くマットレス”。腰部に高弾性ジェルラテックス、上層にエアフローウレタンを配置した 3 ゾーン構造で、腰落ちを防いで自然な寝姿勢を維持します。付属ベルトで三つ折り収納が可能。厚さ 9 cm・重量約 8 kg と扱いやすく、シングル税込 110,000 円。腰をしっかり支えつつ手軽に片付けたい人に好適です。
昭和西川「ムアツ 3フォーム 100」三分割タイプ
凹凸ウレタン×3 層(上層 220 N/中層 350 N/下層 220 N)の独自フォームを 9 cm に圧縮した人気モデル。点で支えて体圧を分散し、中央硬め設計で腰の沈み込みを抑制。シングル約 6.3 kg と軽量で、三つ折り時も凹凸が噛み合って段差が少なく自立性◎。税込目安 40,000 ~ 50,000 円。ムレにくい中層スリット入りで梅雨〜夏も快適です。
ドリームベッド「トリファイン267」三つ折りポケットコイル
厚さ 14 cm の独立スプリングを 3 分割し、土手ウレタンでつなぎ目の段差を低減。抗菌防臭生地と 267 個(シングル)高密度コイルでホテルライクな寝心地を確保しながら、来客時は折り畳んで省スペース保管が可能です。価格は店頭実勢で税込 70,000 円前後。底付き感を妥協したくないユーザー向け。
東京ベッド「アクアストラクチャー」三つ折りマットレス
アクアチタン X50 を生地に含浸し、筋肉の緊張をやわらげるリカバリー発想が特徴。8 cm 厚の高反発ウレタンを 3 分割し、側面ハンドルで持ち運びも簡単。シングル税込 87,880 円。睡眠中のリラックス効果と収納性の両立を求める人に。
購入時・廃棄時の注意点(環境負荷・処分方法など)
最後に、折りたたみマットレスを購入する際の留意点と、使い終わった後の廃棄・処分方法について触れておきます。環境への配慮や安全面も含め、知っておくと役立つポイントです。
購入時のチェックポイント
素材の安全性: ウレタンフォーム製品の場合、新品では特有の化学臭(発泡剤などの臭い)が残っていることがあります。開封後は風通しの良い場所で陰干しし、臭いを飛ばしてから使用しましょう。また乳幼児が使う場合や敏感な方は、ホルムアルデヒドなど有害物質の放散が少ない製品(JISやエコテックス認証など取得済みのもの)を選ぶと安心です。
品質表示の確認: マットレスには家庭用品品質表示法に基づき素材や製造国表示があります。特にフォームの密度や硬さ(ニュートン値)が明記されている場合、それが耐久性の指標となります。数字が大きいほど高硬度でヘタリにくい傾向です。ただし感じる硬さは構造でも変わるため、可能なら実物で確かめましょう。
サイズ・厚みの確認: 前述したように、収納予定スペースに収まるサイズか事前によく確認します。ネット通販の場合、折りたたみ時の寸法も商品ページに載っていることが多いので見落とさないように。重さも重要です。商品写真だけでは大きさが分かりにくいので、メジャーで部屋の採寸をするひと手間を惜しまないでください。
付属品: カバーやケース、取っ手の有無などもチェックしましょう。洗えるカバー付きなら清潔に保ちやすいですし、収納ケースがあれば保管が楽です。折りたたみバンドが付属する商品もあります。
保障とアフターサービス: 有名メーカー品では長期保証が付くものもあります(例:マニフレックスは10年保証)。またニトリやIKEAでは新品購入時に古いマットレスの引き取りサービス(有料)を行っていることがあります。買い替えの場合は活用しましょう。逆にノーブランドの安価品だと不具合時のサポートが期待できない場合もあるので、口コミなどで初期不良への対応評価も見ておくと良いでしょう。
廃棄・処分時の注意点
使い古したマットレスを処分する際は、自治体のルールに従って適切に行いましょう。マットレスは大きく重量もあるため、普通ゴミとして簡単に出すことはできません。主な処分方法を以下にまとめます。
自治体の粗大ごみ回収を利用: ほとんどの自治体ではマットレスは有料の粗大ごみとして収集してくれます。自治体に事前申込し、粗大ごみシール(処理券)を購入の上、指定日に所定場所に出すのが一般的な流れです。処理手数料は地域によりますがシングルマットレス1点でおおむね数百円〜2,000円前後です。スプリング(コイル)入りもウレタンのみも扱いは概ね同じですが、「スプリングなし」は200円安いなど分けている自治体もあるので確認してください。ウレタンマットレスは袋に入れたり紐で縛ったりして拡がらないようにしてから出すよう求められることがあります。重量があり自分で運び出せない場合は、自治体によって運び出しを手伝ってくれるサービスがあることも。自治体HPや粗大ごみ受付窓口で相談してみましょう。
購入店や業者の引き取りサービス: 新しいマットレスに買い替える際、その販売店が古いマットレスの引き取りを行ってくれるケースがあります。例えば大型家具店では配送と同時に古いものを回収する有料オプションがあったり、自治体より高めですが便利です。あるいは不用品回収業者に依頼する方法もあります。即日対応してくれる業者もありますが、費用は割高(数千〜1万円以上)になる傾向です。急ぐ場合以外は自治体回収が経済的でしょう。
自分で解体して処分: 少し手間ですが、自力で分解して普通ゴミで捨てる方法もあります。ウレタンマットレスならカッターで30cm以下程度の大きさに切り刻めば可燃ごみとして出せる自治体もあります。コイルマットレスは布・ウレタン部分を外して金属バネを取り出し、それぞれ燃えるゴミ・不燃(金属)ゴミに分別すれば処理できます。ただし金具で手を切る危険もあり、作業スペースも必要なので、あまりおすすめはしません。作業する場合は手袋と工具を用い、安全に留意してください。
リユース・リサイクル: 状態が良ければ中古買取業者に引き取ってもらえる可能性もあります。高級ブランドや特殊な機能付きで需要がある場合は査定に出してみても良いでしょう。ただ衛生面の抵抗感から中古寝具の買取は基本的に難しく、年数が経っているとほぼ値段はつきません。リユースはあまり期待せず、リサイクルに回す意識が大切です。日本では寝具のリサイクル率はわずか2%とも言われ、処分コストが高いこともあって多くがそのまま焼却・埋め立て処分されています。最近ではエアウィーヴ社のように「製品を回収して洗浄・再生し、新品同様品として再販する」取り組みも始まっており、また中材の樹脂ファイバーを溶融リサイクルしてプラスチック原料に戻すなど環境配慮型の商品開発も進んでいます。今後こうしたサービスが広がれば、マットレスもよりサステナブルに利用できるでしょう。
不法投棄は厳禁: 大型ゴミ処分の費用や手間を惜しんで、路上や集合住宅のゴミ置き場に無断で放置するのは絶対にやめましょう。当然違法ですし、環境負荷も大きな問題です。適切に処分する良心を持ちたいものです。
以上のように、購入から処分まで一連の流れを把握しておけば、安心して折りたたみマットレスを活用できます。特に廃棄については少し頭の片隅に置いておき、粗大ごみ費用の積み立てくらいはしておくと後々慌てずに済むでしょう。
まとめ
折りたたみマットレスは、一人暮らしの強い味方です。狭い部屋でも日中は空間を有効に使え、必要なときに快適な寝床を提供してくれます。本記事で紹介したように、素材や構造の種類ごとの特徴を理解し、自分に合った製品を選べば、寝心地と利便性のバランスが取れた満足のいく暮らしが実現できるでしょう。
ぜひ参考リンクも活用しながら、あなたにピッタリの一枚を見つけてください。快適な睡眠と省スペース生活の両立を応援しています!
本ブログの記事はAIによる作成です。亀屋家具が運営する当ブログでは、ベッドをはじめとした様々なインテリアに関する情報を提供しております。記事内容の正確性と有用性を重視しながら、最新のトレンドや実用的なアドバイスをお届けしています。皆様の快適な住空間づくりのお手伝いができれば幸いです。
