安いシングルマットレスの選び方

素材（ウレタン／ポケットコイル／ボンネルコイル）

価格や寝心地に大きく影響します。ウレタンフォームは軽量で体にフィットしやすく、扱いやすい反面、通気性や耐久性が低めです。ポケットコイルは1つずつ独立したコイルで点で支えるため体に沿いやすく、振動が伝わりにくい快適性があります（低反発タイプのものも）。*ボンネルコイル（連続スプリング）*は複数のコイルが連結した構造で価格が抑えられ、硬めのしっかりとした寝心地になりますが、寝返り時に揺れを感じることがあります。

厚みと寝心地の関係

マットレスの厚みは腰や背中の沈み込み具合に直結します。薄いマットレス（10～15cm前後）は持ち運びや収納がしやすいですが、体重が乗ると底つき感が出やすいので、体重やお好みに応じて厚め（20cm以上）がおすすめです。ただし厚みが増えるほど価格も上がりがちなので、予算に合わせて選びましょう。

硬さの目安と体格による相性

一般に、体重が軽め（〜60kg程度）の人にはソフト〜レギュラー（中程度）の硬さ、重め（60kg以上）の人にはレギュラー〜ハード（硬め）のものが合いやすい傾向があります。硬すぎると特定部位に圧がかかり、柔らかすぎると腰が落ち込むため、店舗で実際に寝転んで確認するのがベストです。安価モデルでも硬さの選べる製品があるので、体型・寝姿勢に合わせて硬さ調整できるかもチェックしましょう。

通気性や衛生面も忘れずに

蒸れやすい夏場や汗をかきやすい方は、通気性を重視すると快適です。例として、アテックスの「快眠マットSOYO」 は本体に薄型ファンを内蔵し、マット内部を乾燥させる設計で、薄型なのにムレ対策機能付きです。抗菌防臭加工や防ダニ素材を用いたモデルも多く、カバーが取り外して洗えるかも重要です。定期的な換気や掃除も併せて行いましょう。

搬入・設置のしやすさ

賃貸の部屋やワンルームでは、玄関や階段を通るかどうかも要確認。折りたたみ式や圧縮梱包できるマットレスなら搬入が楽です。小スペースに収納できる三つ折りタイプやロールパック製品も多いので、引っ越しや来客後の保管を考えるなら、収納性にも着目して選びましょう。

シングルマットレスおすすめ6選

以下に、予算重視でも比較的高品質なシングルマットレス6製品を厳選して紹介します。各製品の価格・構造・特徴・寝心地・おすすめユーザーをまとめました。製品詳細は公式情報を参考にしています 。

Unixs ポケットコイルマットレス（ベーシックタイプ/KAS-486, コイズミ）

圧縮梱包で届く、18cm厚のポケットコイルマットレス（シングル）です 。表地・裏地はポリエステル、詰め物にウレタンフォームと綿を使い、高さ15mm（コイル部15cm＋詰物3cm）のかため設計。496個の細身コイル（線径1.7・1.8mm、熱処理済）を並列配列しており 、体圧をしっかり分散してくれます。価格は約29,800円（税込） とお手頃。硬めの寝心地で底付き感なくしっかり支えるため、腰をしっかり支えたい方におすすめです。折り畳み式ではないもののロールパックで搬入しやすく、汚れ防止カバー付きなのも嬉しいポイント。

快眠マット SOYO（AX-BS632, アテックス）

薄型7.8cmの特殊マットレスで、内部に小型ファンを内蔵した珍しい設計 。表生地は通気性の良いポリエステル／綿、内部はPOE（ポリエチレンオクタン酢酸ビニール）製の繊維とウレタンフォームで構成されています 。価格は29,700円（税込） と高価ではありません。特徴は汗や湿気を自動で排出する機能で、夏場や蒸し暑い部屋でもムレにくく快適です。硬さはやや低めの「普通」タイプで体当たりがソフト。小型のACファンで常に風を送り続けるため、毎日寝汗をかく方や熱帯夜対策に向きます。薄いので持ち運びもラク。清潔さ重視・夏に快適なマットレスを探す方におすすめです。

ドリームベッド Dream Bonell 2.5（F-4 DX, ドリームベッド）

ドリームベッドのボンネルコイルマットレス（22cm厚）で、もっともリーズナブルなシリーズです 。シングル幅102×長さ196×厚さ22cm、コイル216本で価格50,600円（税込） 。二層構造のボンネルコイルを採用し、両面使用が可能。硬め〜やや硬めのしっかりした寝心地で、体全体を面で支えます。弾性に優れているため体圧分散はボンネルにしては良好。予算を抑えつつ、しっかり支えてくれる固めのマットレスが欲しい方に適しています。ただしポケットタイプに比べ横揺れしやすいため、寝返り時の振動が気になる方は注意してください。

AN-DLX N（連続スプリングマットレス, フランスベッド）

20cm厚の高密度連続スプリングマットレスです 。サイズは97×195×20cmで、連続したコイル（ボンネル系）を使用。ニット生地のカバーで肌触りが良く、防ダニ・抗菌防臭加工が施されています 。通常価格49,500円ですがキャンペーンで39,600円で販売されることもあります 。硬さは「ふつう」で寝返りがしやすく、自然と身体を支えてくれます。連続コイルは耐久性が高く、ハリのある寝心地が特徴。日本製で衛生マットレス認定済なのも安心です。比較的固めでしっかり支えたい方、中年以降で腰が気になる方にも向きます。

ムアツマットレス スタンダード（折りたたみタイプ, 昭和西川）

伝統の凹凸ウレタン「ムアツ」が三つ折りになった9cm厚モデル。幅97×奥195×高さ9cmで価格は約77,000円～です 。表面に凹凸（立体波形）加工が施されており、点で体を支える構造で寝返りがしやすく腰にやさしいのが特徴。柔らかすぎずしっかりめの「レギュラー」タイプで、畳・フローリングどちらでも使えます。 折りたたみ式なので通気も良好で、使わない時はコンパクトに収納可能。耐久性と通気性を重視する方や、直に敷布団としても使いたい方におすすめです。ただし価格は高めなので、長く快眠を求める方の投資として検討するとよいでしょう。

ソフトタイプマットレス（FSC-ST, RUF ルフ）

ドイツブランドRUFのポケットコイルマットレスです 。日本の匠技で作られた高品質モデルで、ソフト・ミディアム・ハードの硬さを選べます 。詰め物に天然ラテックス（ブナ樹液）を使ったモデルもあり、体圧分散に優れるリバーシブル仕様など独自設計が魅力。価格は数十万円台と高額なので、本記事の「安いマットレス」の基準からは逸脱しますが、一例として挙げました。腰痛予防や極上の寝心地を求める方に適しており、予算が許すなら検討したいハイグレード品です 。

比較と選び方ガイド（Q&A形式）

Q. 一人暮らし用におすすめのマットレスは？

A. スペースとコストを抑えたいなら、圧縮梱包できる折りたたみ・ロール式マットレスが便利です。例えば上記のコイズミ製KAS-486は圧縮ロールで搬入しやすく、18cm厚で安定感もあります 。硬め好みでないなら、中身にウレタンや低反発素材を使った三つ折りマット（昭和西川ムアツ9cmなど）も薄くて収納可能です。狭い部屋では厚み15cm前後のマットと敷布団併用もありです。予算重視なら20～30,000円前後の高評価モデルをチェックすると良いでしょう。

Q. 来客用に最適な安価モデルは？

A. 来客用なら使わないときに折り畳める三つ折りマットレスがおすすめです。例えば昭和西川のムアツ三つ折り（上記モデル）はメンテしやすく、来客後は立てかけて干せます。手頃な価格帯では、低反発やウレタン製の三つ折りマット（未紹介商品）が1万円台で手に入ります。パイプベッドやソファベッドに載せるなら、コイルタイプで薄めのもの（ドリームF-4 22cm厚など）が折り畳みやすく良いでしょう。防ダニや抗菌加工された製品ならより清潔に使えます。

Q. 腰痛が気になるけど安価な選択肢は？

A. 腰痛対策には腰を適度に支える硬め〜普通のマットレスが向きます。価格を抑えるならボンネルコイル（ドリームF-4）や高密度連続コイル（フランスベッドAN-DLX N）が「面で支える」のでおすすめです 。反発の強い薄型ウレタン（ムアツ）も体を押し返してくれるので、腰部の沈み込みを抑えたい方は検討してみてください。あえて寝返りを妨げない中硬度のポケットコイル（コイズミKAS-486など）も割安で腰痛向きです 。なお、あまりに硬すぎると背中が浮いてしまうこともあるので、お試し寝できる店頭で硬さを確かめるのが確実です。

Q. 三つ折りや収納しやすいモデルは？

A. 納戸やクローゼットにしまえるマットは、軽量・薄型なものが適しています。ウレタンフォームの三つ折りは軽く運搬しやすいですが、体をあまり支えられない場合があります。スプリングタイプなら展開は面倒でも折りたたみ式の木製フレームに置く「折りたたみベッド」用のマットレス（例：フランスベッドの13cm厚折りたたみマットなど）もあります。収納性最優先なら、当社取り扱いブランドでは昭和西川のムアツ折りたたみ（9cm厚、上記）があり 、他社なら数万円台の薄型ウレタンマットも選択肢です。ただし薄さゆえ腰当たりは硬くなるので、腰痛時は注意してください。

まとめ：購入時のチェックポイント

• 使用シーン：一人暮らしか来客用か。折り畳みやすさ、厚み、搬入経路を確認。
  マットレスの種類：ウレタン・ポケット・ボンネルのいずれか。寝姿勢や予算に合う素材を選ぶ。
• 硬さ・厚み：体格や腰痛の有無で硬さを選ぶ。薄いほど移動性高いがサポート低め、厚いほど安定する。
  通気性・衛生性：通気・放湿機能、抗菌防臭・防ダニ加工、カバー洗濯の可否をチェック。
• 価格と信頼性：予算内でできるだけ安心な国産や認証製品を選ぶ。各メーカー公式サイトや購入店で最新価格・仕様を必ず確認する。
• 実際に試す：可能なら店頭で寝心地を確認。オンライン購入の場合は返品交換条件も確認する。

以上のポイントを押さえて、価格重視でも納得の一枚を見つけましょう！なお、本記事で紹介した製品はあくまで予算重視で選んだ一例です。最終的には自身の体型・睡眠習慣に合ったものを選ぶことが肝心です。

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